4月4日
今日、知っている小学生の女の子に「この歌知ってる?」と言われた。お母さんに私ならきっと知っているからと言われたらしい。彼女が実際にうたってくれた歌、それは、ガーヤトリー・マントラにメロディーがついたものだった。
私は彼女の歌うガヤトリーマントラを聞いてとても嬉しくなった。曰く、お母さんが最近家で歌っていて、その子にも教えてくれているということだった。彼女には歌ってくれてありがとうということと、私がとても喜んでいたということをお母さんにも伝えてと話した。
そんなことがあったので、近々、ガヤトリーマントラに関する記事をまとめてみたいと思った。準備が出来次第、記事を更新したい。
(その後、更新した記事はこちらから)
4月6日
桜が咲き始めている。一気に咲いては散っていく桜を見ていると「無常」に思いがめぐった。生じては滅し、来ては去りゆく。桜はこのひととき美しさで心をあたためてくれる。桜に人生の儚さと美しさを感じた。この有暇具足を無駄にしないようにしなくてはと思う。
4月9日
桜を愛でに京都市の東寺に参拝した。雨模様ではあったが沢山の人たちがお花見に詣でていて境内は人で賑わっていた。
満開の桜たちを味わってから五重塔を参拝した。五重塔にはお釈迦様の舎利(遺骨)が納められており、内部は金剛界曼荼羅の五仏と八大菩薩、また、八大龍王と真言八祖が配された空間になっているという。右回りに参拝しながら手を合わせた。
それから金堂と講堂を参拝し、最後に、お大師様が祀られている御影堂を参拝した。今回東寺に参拝したのは、今月末から家族で四国八十八ヶ所の巡礼をスタートすることにしており、そのご挨拶にきたというのもひとつの大きな理由だった。
しかし、何も調べずに参拝しているので、私たちは御影堂の存在を知らずにいたところ、ひとりの初老の男性と妻が話をし、この方が東寺のことにとても詳しく東寺について色々と説明してくださって「御影堂に必ず参拝なさい」とおっしゃってくださった。
その言葉に従って御影堂を参拝にいった。本来の御影堂は工事中ということで、仮御影堂が建てられていた。そこにいらっしゃったお大師様に手を合わせ、さて帰ろうとしたところ、お坊さんがお大師様の供物のお下がりのりんごをくださった。嬉しい驚きとともに、神聖なプラサードとしてありがたく頂戴した。
4月13日
娘の幼稚園の入園日だった。
娘が通うのは、住宅街から少し入ったところにある幼稚園で、森のなかに建てられており、森には小川、滝、小さな湖ぐらいの池までがある。その森のなかに虚空蔵菩薩のお堂が建っている。京都では4月13日は「虚空蔵菩薩十三詣り」という縁日になっているという。子どもたちが虚空蔵菩薩を参拝して智慧を授かることを祈願するというお参りだそうだ。
虚空蔵菩薩のサンスクリット名はアカーシャガルバで、アカーシャとはアカシックレコードのアカシックと同じ語源の言葉になる。
仏教には虚空蔵求聞持法という修行次第があり、かつて、弘法大師空海、日蓮上人が実践されたと伝えられている。この修行を行うことで、見聞きしたことは忘れない記憶力と聡明な理解力を授かることができるといいます。
幼稚園の入園日は毎年この十三詣りにあわせて実施されているという。入園日のあとに家族でお堂を参拝し、ここに通う子どもたちが、森の自然、神仏の恩寵、人のあたたかさに包まれて成長していくことを心から願った。