シャンティデーヴァ「入菩薩行論」は、大乗菩薩の修道について説かれている論書です。
この記事では、そこから任意に抜粋した言葉を記載しています。
引用元の書籍は「入菩薩行論」の日本語訳である「菩薩を生きる」です。
すなわち、徳とは弱いもので、
悪は常に、大きく圧倒的な力を持つ。
完全な菩提心の他に、
どんな徳が悪を打ちのめすというのか。(6)
衆生のあまたの苦悩を打砕きたい、
衆生の苦しみを癒したい、
無数の喜びを味わいたい、
そう願う者は、決して菩提心を捨ててはならない。(8)
錬金術士が究極の物質を作り出すように、
穢れた人の身体を、
無限の価値を持つ宝である仏陀の身体にする。
それが菩提心。しっかとつかまえよ。(10)
思いやりのある寛大な心で、
他者の頭の痛みを、
和らげたいと願うだけでも、
その功徳は限りない。(21)
他者の救いとなろうと考えるだけで、
仏陀を敬うよりも大きな価値があるならば、
衆生に幸福と利益をもたらす
実践についてはいうまでもない。(27)
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